Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

ストレス対処法

人事異動の挨拶、彼は生真面目な性格なのだろうか。
何か人の役に立つ事を言うのが、役目だとでも思ったのだろうか。
当たり前だがなかなか出来ないこと、
されど生活の中で目標としてきた
有名なストレス対処法をひとしきりしゃべって挨拶代わりに。
普通の人間が何年も淀む所を、わずか3年で動いていける、
つてや引きがあって人脈で乗り切れる人、
要領・世渡りの術を持っている人に言われてしまうと、
何となく皮肉に聞こえないでもないが、
それは出来ない私の僻みなのだろう。(苦笑)


まああちらこちらの講演でも本でも紹介されているストレス対処法。
記憶の片隅にとどめておくに如くはない。


S・・・Sports
T・・・Travel(Talkの人もいるかも)
R・・・Recreation
E・・・Eat
S・・・Sing
S・・・Sleep


ストレスにはストレスで対処、そのストレスとは上記の6つだそうで。
多分この人の話を参考に挨拶していったのだろう。


なるほどねえ、スポーツができる人には確かにいいかも。
私みたいに昔取った杵柄のはずのテニスを楽しむ前に、
筋トレでもしない限り、(準備運動ではなく)
3度目のテニスひじになってしまったら、もう取り返しが付かない。
でも、2・30代の筋力を取り戻すのは無理だろうし、
緩々和やかなテニスに慣れるまでには時間も掛かるだろう。
ラリーだけじゃ苛々が帰って募ってしまうかも。
こんな性格だから擬似タイプAになっちゃうんだろうな。


旅行もスポーツも時間もお金も必要。
そして自分の性格に合ったストレス解消法が必要。
私は一人でも出来るストレッチやヨガでは駄目。
同じ汗を流すのでもサウナなんてとんでもない。
ゆっくりじっくりでは性に合わない。
ちょっと軽く勝負が掛かる方が楽しめる。
相手との駆け引きを楽しみつつ、チームで協力しながら
(多人数のメンバーを必要とする競技は難しいけれど)
練習試合をする、そんなテニスが楽しかった昔。


年齢も環境も昔と変わってしまった今となっては、
週2回のテニスを楽しんでいた頃と同じようには行かない。
平日夜の21時半から23時まで、日曜の朝の7時半から9時まで。
あの頃、疲れはテニスで吹っ飛んでいた。
ラケットを振りボールを叩くとスキッとしたもんだった。
結婚して10年・・・すっかり遠ざかってしまった今となっては、
それこそ「ゆっくいいそげ」で筋トレから始めなくては、
何も出来ない。楽しむスポーツそのものを変えなくてはいけない。

ストレスと情動の心理学―ナラティブ研究の視点から

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今やっているストレス対処法って何だろう。
家族カラオケ、美味しいものを食べるグルメとまでは言い切れないけれど、
家族で外食、家族で映画、ドライブ、そんなところ。
美術館・博物館巡りも、許されるのならばもっとしたい。
今見るのと、時間がたってから見るのでは違う。
若い頃見たものでも今見ると全く違う事を感じる。
あの頃好きだったものが、何故なのだろう?と変化し、
見向きもしなかったものに心惹かれる、そういうことが往々にして起こる。
だからこと、今感じられる事を今やっておきたい。
今感じるままに知っておきたい。


定年退職すれば時間が出来るのかもしれない。
遅くに結婚し子どもに恵まれたものの、
1人前になるまで嘱託でも何でも、働き続けなければならないだろう。
親の介護の前に自分達の健康がどんどん覚束なくなる不安。
給料が目減りし、年金や退職金が当てに出来ないこの時代。
公的サービスがどんどん切り捨てられている今、
3億円宝くじでも当てない限り、
悠々自適で経済的に困らない生活なんて想像できない。


精神的に満たされていても生活レベルを下げるのは嫌だろうし、
お金と心のゆとり、どちらも手に出来るはずなのに、
身体を壊してにっちもさっちもという可能性も大。
取り越し苦労よと笑われてしまうかもしれないが、
だから今、今こそ、今のうちと欲張ってしまう。
今でなければならないような強迫観念に駆られてしまう。


今日、異動の挨拶に来た彼もそんな気持ちでいたのだろうか。
この職場にこのまま居たら、自分が駄目になってしまう。
今どこかに出て行かなければ、自分が潰れてしまう。
今このチャンスを逃したら、定年までくすぶることになってしまう。
そんなふうに思って考えた挙句、即行動。
後腐れないように、義理しがらみで絡め取られないうちに
さっさと切り捨てられるものを切り捨てて、身軽になって出て行くのでは。
自分自身を守る為に最大限の事をして、首尾よく立ち回れる人なのだ。
運もあればコネもある。コネも運のうち。


さて、定年まで干支一回りを切った私。
彼を見て、内心穏やかではないものの、諦めの境地?
どんな気持ちで新年度を迎えている?
時間は限られていても、自分なりの目標を持てている?
それは自分の自己満足? どこにどこまで還元できるもの?
忸怩たる思い、理想と現実のギャップ、下を見れば切りが無い、
上を見れば手の届かぬ雲の上。
地位や立場に拠った権力よりも、現場の充実感?
どちらも無いまま、器用貧乏どころか、
不器用がむしゃらの何でも屋で終わっていくの?


考えれば考えるほど憂鬱。
脳科学者は「後悔」こそが大切。過去を悔やむのではなく、
未来に向かってシミュレーションできることが飛躍を生む。
失敗や後悔は人間が伸びていくためには必要と力説していた。
でも、認知科学的に見て落ち込む人間は何をしても落ち込む。
ブルーな時は、何でもブルーに見える。
それがピンクへの道だ! と思える人が飛躍を遂げるんだろうな。


発想の転換。認知を変える。
自発性、融通、独創性、機転、自由闊達に日進月歩を遂げる存在。
未来を自分の手で創るために、自分を変えることのできる人間。
自分の能力を見限ることなく、変化に対応していける人間。
頭では憧れつつも、食い気だけに走っているようじゃ、駄目だ駄目だ。
ストレス対処法が、EATばかりじゃ。
彼の挨拶を何かのきっかけに、きっかけに・・・。

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