Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

キーの下は埃だらけ

毎日炬燵猫です。
娘に、かーちゃんはベッドでちゃんと寝ているのかと言われる。
冬場は仕事場と化した炬燵に生息して、はや4ヶ月。
何日、自分の布団で寝たのかわからない・・・。


そんな昨日の晩のこと、いや今朝、夜明け方。
寝返りを打ったらしい? それとも夢見が悪く大暴れしたのか。
炬燵台がひっくり返り、ついでに台の上のティーポットもパソコンも、
本も落ちた。というか落っこちて来た。自分の方に何もかも台ごと。
当然目が覚めた。思いっきり正気に戻った。
ロッコからの土産もの、アラビア絨毯は濡れ、
パソコンも水しぶきを浴び、菜の花の花瓶も倒れ。
小一時間拭き掃除をする羽目に。


一つだけよかったこと。
それは生まれて初めてノートパソコンの掃除をしたこと。
エアーダスターを真剣に使って・・・。
キーをはずして埃を取った。
キーの下ってあんな構造になっているんだね。
神様、殆ど水しぶきだけで、奥まで濡れてなかった。ありがとう。


というわけで、現在つつがなくノートパソコンは動いている。
仕方ないから朝5時から洗濯。寝不足のままで出勤。
本格的に新年度。またジェットコースターの日々か?
新顔の入り混じる不安定なぎこちない1週間。
それ以上に、不安定になっているんじゃないか、
・・・職場での私。

自然音で眠りたい~入眠サポート~

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気持ち良く眠りたい

気持ち良く眠りたい



本日スポーツクラブ3回目。負荷が掛かっているのを実感できる、
体の重さ。疲れが溜まっているなあと思いつつも、心地よい。
目下の所トレーニングそのものよりも、施設にあるプールで歩く、
ジャグジーでほぐす、露天風呂・ジェットバスで寛ぐ、
この目的の方が大きいかも。
一人で黙々とトレーニングというのは出来ないので、
(まずジムの機械の使い方がわからない、正しい姿勢がキープできない)
韓国旅行が2回できるくらい投資。


病院に行くよりも、(検査結果は途中経過を見るだけで、不毛だ。
人間ドックでのアドバイスは理論上的確かも知れないけれど、
強いモチベーションには繋がらない)運動する方がいい。
職場を少しでも離れて、お持ち帰り仕事を減らす方がいい。
誰かに側に付いて貰って、一つずつ少しずつ何かをしている、
このシチュエーションが大事なんだとつくづく思う。
いわゆる、入院時の毎朝の回心を受ける、みたいな。
そして、午後はリハビリの人が来る、みたいな。
でもって、夜は看護師さんが一日の様子を聞き取りに来る。


そうやって、見守って貰ってる感覚を保てないと、病院で闘病できない、
養生に飽きてくる、治療に専念といえど不安で揺れる、
患者って弱くて、わがままで、落ち込みやすくて、
いつもの自分とは別人の「崩れている」方向に負荷が掛かっているから。
でも、これは自分に限ったことで、世の中にはまっとうに前向きで、
医師を信じ、指示には絶対従い、疑うことなく精進する、
真面目な方々も大多数だろうけれど。


薬疹が出ても薬を代えて貰えなかったり、
痛みを訴えても、「気のせい」で片付けられたり、
不定愁訴だと思われていたら、胃に穴が開いていました、
なんて事があったりすると、
おまけに右と左を取り違えてカルテに書かれ、
全く逆に治療されたり、点滴の速度が全く違っていて
出血が止まらないなんて事があったりすると、
「疑って掛かる」癖は取れないもの。
医療に頼らざるを得なくても、疑心暗鬼は消えない。


目も歯も骨も、いっぺんにがたが来る更年期。
スポーツクラブには、老人の社交場と思しき年齢層のグループ、
親子、夫婦や恋人同士で集うペアのグループ、
孤独に鍛錬に励む若者、もくもくとトレーニングに打ち込む中年、
楽しそうにフロアで踊っている熟年マダム、(ハワイアンダンスだ)、
シャドーボクシングを取り入れた激しいエアロビクス。
中学校の体力測定、踏み台昇降を連想させる、
見ているだけで疲れるアップテンポのプログラム。
ゆったりした動きのヨガ、太極拳の動きを取り入れたダンス。


目新しい世界に一気に飛び込んではいけないけれど、
見ているのは楽しい、というか、面白い。
ある意味、見世物小屋で目を丸くしている私だ。
運動している人間は自分の世界に没頭している。
読書する人の心の内部を覗き見ることは出来ないが、
運動は他人の目に晒される事を厭うと成立しない。
そういう意味で、自己表現も兼ねて露悪趣味じゃないかと思えるほど、
自分の世界に没頭している姿は、職場とは異なる面白さだ。


タイプAではないはずなのに、昔取った杵柄、
テニスの試合の面白さを微かに記憶に残す筋肉や脳は、
地道なトレーニングのプログラムに、心から賛同しているわけではない。
勝ち負けのゲームの面白さとは別の所に照準。それが違和感。
(自分自身をコントロールする事を勝ち負けにすれば、負け続けと言える)
それでも、体を痛めつける感覚に等しい筋肉トレーニングの初歩の初歩。
そのコーチングを受けながら、別世界に首を突っ込む経験は、
精神的に職場放棄に近い「理性的に向き合えない壊れた感覚」と、
疾病利得に走りそうな体力・気力を、幾分か向上させてくれるだろう。


いつも大事なのは、未知の世界、初めての経験、
何かが返って来る手応えを予想しつつ行動できる、わくわく感。
「中年の危機」とはよく言ったもので、部品である事を要求され過ぎると、
金属疲労を起こす感覚で、自分が壊れていくのがわかる。
何時如何なる時も忠実な「何か」であり続けることなど、無理。
24時間母・妻であることも難しい。職業人であることも。
「中年の危機」それは社会的なペルソナを被り続ける精神力も、
自分の姿勢を維持する気力も、体を動かす体力も、
生活を支える健康も、何もかも下り坂になっていく事を意味する。


責任だけを負わされる役職はいらない。トカゲの尻尾の役職は。
何も知らなかった兵隊時代に戻ろうとは思わないけれど、
「事件は現場で起きている」以前に、
「自分はかなり壊れてる」危機感の方が強い。
朝、水を被ったパソコン。それが私。濡れたキーを拭こうと、
恐る恐るキーを外して見ると、思いがけないほどの埃の山。
それが自分。この埃を全部取り除いてしまいたい。
機械は清掃可能。でも、自分自身につもりに積もった徒労感は?
そんな思いを体を動かして打ち消そうとしてみる、週末の金曜日。

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