若い時に知りたかった
わかってしまうと、知ってしまうと後戻りできないことがある。
しかし、学べば学ぶほど疑問も増える。
自分にできることが限られているとわかるから、
学べば学ぶほどできることとできないこと、
できそうに無いことが見えてくる。
それでも進めていかなくてはならないこと、
推し進めていかなくてはならないことは多い。
何年も繰り返して限られた窓口を作るよりも、
間口を広げる方がいいと思う。
専門家を少数作るよりも、広く浅く知る人間を多数。
それが教育の力というものだろう。
何も、みんなが専門家やトレーナー、実践者でなくても、
何度も何度も繰り返し行うことならばなおさら、
広く浅く知識の裾野を、情報の共有を広げるべきだろう。
研修に来ているといつも思う。
そして、お互いに交わす挨拶、愚痴、やり取りの端々に、
管理職の動向に、お上の気まぐれにも似た上意に左右される、
一般人でしかない自分の仕事のやりがいというべきか、
単なるプレッシャーと片付けるべきか、
大いなる冒険・励まし・挑戦と受け取るべきか、
半ば仕事の一環と受け止めながら、
こういうことが当たり前に研修で行われる時代に、
20代を過ごしたかったと思う。
セクハラ&パワハラDVD「ハラスメント編」 (DVD-ROM)
- 作者: 株式会社インソース
- 出版社/メーカー: インソース
- 発売日: 2010/04/01
- メディア: DVD-ROM
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 出版社/メーカー: アトリエエム株式会社
- 発売日: 2008/05/27
- メディア: DVD
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
詰まらない偏見や言葉に傷つき、弄ばれ、難渋し、
どう乗り越えたらいいかわからない自分のこれから、
仕事場でのやり取りに、まなざしにうんざりし、
自分の道を見つけるのに必死だった頃、
逆に取り残され感が強く、孤独だった頃。
頑な故に、純粋に孤独だった頃、
周囲をあしらう術や、上手に逆らうテクニック、
巧みに人の海を泳ぐ如才なさ、そういうものと一緒に、
こういう研修の中で、自分の周囲に何があるか、
知っておくべきだったのだと思う。
もっともっと早く知っておくべきことを、
何もかも通り過ぎた今学んで、伝えることの大切さ。
傷つきながらキャリアを積むことの、大切さ。
そして虚しさ。悲喜こもごも。
知らないで済むことなら知らなければ良かった?
いや、それではいけないと、広く浅く共有できる何かを、
沢山沢山積み上げて、そして・・・。
自分に残された時間と今まで浪費した時間を思うと、
心が波立つ。
仕事があっても無くても同じ場所に立てただろうか。
知らなかった時よりも、
知ったことが力になったと実感できているだろうか。
わかることが怖い。
何も為されずにきたこと、何が為されたかということ、
違いがわかることの怖さ。
知らないでいることよりも知ってしまうことの、
知ってしまったことの、わかってしまったことの怖さが怖い。
若い時に知っていれば良かった?
そうすれば少しは人生が違っていた?
ものの考えも、枠組みも、心の癖も。
学ぶたびに思う。やり直せない時間、人生。
知らなかった時よりも知ったことで変わるというけれど、
変わった後の時間を存分に楽しむ、享受する、
そんな時間が残り少ないことを意識して、
また落ち込む。
落ち込むことだけは得意。
何を学んでも。
やれやれ。
- 作者: 斎藤貴男
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2009/04/11
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 159回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
クレーム・パワハラ・理不尽な要求を必ず黙らせる切り返し話術55の鉄則―「あなたの心と立場を守る!」
- 作者: 神岡真司
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2010/03/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 116回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: 金子雅臣
- 出版社/メーカー: 解放出版社
- 発売日: 2009/12/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 54回
- この商品を含むブログを見る