Festina Lente2

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サイエンスフェスタ2010

こういうものがあるって知らなかった。
去年、この日程徳島だったし。
毎年自分の母校の学会日だったので、注意散漫だったのか?
新聞読む力が落ちているのか、文系人間なので理系情報が欠けているのか。
でも、物理は苦手でも「理科」そのものは好きなんだけれどなあ・・・。
思わず心の中で呟いてしまうしまう私。
そう、こういう催しがあるって知ったのは、前々日ぐらいの新聞。
急遽、家人にメール連絡、土曜は無理、日曜に Let's GO!

  


物凄い人だった。熱心なとーちゃんかーちゃん達、関係者。
子供たち・親たち、娘も含めてみんな様々なブースに釘付け。
私も子供心騒ぐ騒ぐ・・・。
何しろ理科の実験というのは先生がしなければ、
学校現場の実験、ごくごく限られた経験。
だから、自分の知っている実験は知れている。
それでも実験の楽しさ、感触、わくわく感は今でも残る。

   

計算が苦手な私も、観察は大好き。よって・・・、小学校の頃の
祖父母の家の蚕棚の世話を思い出させてくれるお蚕さんの展示は、
思わず涙でウルウル。
籠を背負った祖母と夏の日、桑積みに行ったこと。
蚕が桑を食べる音がうるさくて、帰省一日目はなかなか寝付けなかったこと。


柔らかい白い体に触れたのはうん十年ぶり。
桑の葉、脱皮、羽化、交尾中のものも見られた。
黄繭・白繭、いずれもせっせと糸を吐いている蚕がかわいい。
娘は繭を切って蛹を出させて貰った。
繭からせっせと糸を手で紡いで楽しそうにしている。
良かった・・・。気持ち悪いーなんて言わずに観察している。

 
  

午後からは用事があって丸1日その場にいられなくて残念。
私が子供だったら一日中では足りない。
(今だってそう思っているのだけれど)
サイエンスフェスタ、楽し過ぎる。
近畿で最大の来場数、実験数だけあって見所沢山。
昨日から二日間ずっとここで遊んでいても良かったか・・・。

  



「いろんな色の人工イクラ」作ってみたかった。
時間があれば、大阪の梅田近辺のビルの化石や鉱物を巡るツアー、参加したかった。
娘は「ビーズで星座のしおりを作ろう」「手作り電池の不思議の色々」
「手作りホログラム」などに参加した。
「液晶の色の変化」「骨の強さとスピードを測ってみよう」にも。
反射神経が平均以上と言われ、大いに気をよくしたようだ。
(少々ぽっちゃりになってきたのを気にしているものね


「光」と「ロボット」の癒し系アザラシ型ロボットを抱っこしたり、
発光ダイオードの光の説明を聞いたり・・・。

  


親としてもためになるし、娘が嬉々として楽しんでいる姿にほっとし、
自分も子供に帰って興奮しているし・・・と、楽しかったサイエンスフェスタ。
何よりも大人ばかりではなく、中高生の理科クラブ、科学クラブ、生物部、
そんな部活動のお兄さんお姉さんが実験を指導してくれるのに感激。


こういうのって、憧れるんだよね。白衣を着たお姉さん。
笑顔で説明してくれるお兄さん。
やさしく説明してくれるおじさん先生。
かーちゃんは、ゾウリムシを顕微鏡で眺めて楽しんだ。
いやあ、本格的な顕微鏡なんて覗くの何年ぶりだ。
とにかく理科の実験や観察に縁遠い年齢となってしまった今、
娘を通じで細々と知る以外、触れる時間も無い、
「楽しい理科」の感覚が蘇ってくる。

    


サイエンスフェスタ、子供のためといいながら実は、
連れてくる親の方が熱中していたり。
ロケットは飛ぶ、干し海老の解剖はする、山のような蝉の抜け殻、
卓上植物育成装置の青々とした美味しそうな葉もの。
模型電車の製作に、紫キャベツで調べる色素。


    


ああ、埼玉にいた頃八潮市は八条図書館で作らせて貰った、
石膏を使った化石のレプリカ作り・・・。懐かしいなあ。
娘は覚えているだろうか、アンモナイトを作ったのを。
かーちゃんの方が子育てイベントに目頭が熱くなるよ。
普段歯科治療で苦労しているだけに、「歯医者さんの材料で遊んでみよう」コーナーで
遊んでみたいかーちゃん。時間が無くて残念。
大根の辛み実験は、安い大根が出回る時期にやってみよう。

    


後ろ髪惹かれる思いで会場を後にする。
そう言えば老母は女学校時代、化学部だったと言っていたっけ。
昭和初期の女学校の化学部、物資の乏しい時代どんなことをしていたのか。
物理は全然駄目だったが生物だけは強かった私。
化学や地学も計算問題以外は大丈夫だったんだけれどね。
そんな思い出を噛み締めながら会場を後にする。

  

ハービス大阪、今までは不便だなあと思っていたけれど、
こういう催しがあるということで見直した。
去年の今頃は徳島に宿泊で家族旅行だった。
今年の夏休みはとうとうそういう楽しみは、なし。
もう泊まりがけの家族旅行も難しくなってきたスケジュール。
楽しく、でも寂しく、都会の地下道を歩くかーちゃん。


明日は明日の風が吹く。来年は来年。