Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

私を一文字で占うと

休日出勤。立ちっぱなしで疲れた。でも例年に比べるとまし。
人の顔を見て過ごす方がもっと疲れる。
人に会うことが少ない部署の割り当てで、助かった。
年々人に会うのが億劫になってくる。
特に、普段から何の付き合いもなしに、もしくはあっても、
何を共通の話題にすればいいのか、戸惑う関係。
挨拶だけであっさり済めばそれでいいかもしれないが、
不穏な感情や、些細な行き違いが再燃するような、
そんな一日であってはならないから、注意しなければ。


自分が感情の波に洗われるように、人もまた同じ。
それを見せないように、ただならぬ思いを隠し持って生きるのが世の常。
当たり前の生活の中に潜んでいる、厄介なものを箸でつまんで拾い上げぬよう、
「えんどう豆の上に寝たお姫様の私」は、贅沢な悩みごとで安眠できないので、
気分転換に占いなどしてみたりする。


あなたを漢字一文字で表すったー http://shindanmaker.com/46914

何通りか試してみた。
ハンドル名も漢字やローマ字では異なる結果が出てくるし、
本名でも漢字や平仮名では異なる。
本当の私は一体何なのか。
思い当たることがあると人は信じるし、信じたくなるのだが、
こういう投影法的な回答を、どう受けてよいものか戸惑う。
何を根拠に、ご託宣。あなたを漢字一文字で表すと


『誠』です。空に浮かぶ雲のようなあなたは、大切な人のために生きられるでしょう。
『誠』です。誠実なあなたは、誰かの模範になることができるでしょう。
『絵』です。大切な人に厳しくできるあなたは、誰からも愛される人になれるでしょう。


『星』です。正義を愛するあなたは、誰かのために生きられるでしょう。
『花』です。誠実なあなたは、新しい命を育めることでしょう。
『菜』です。大地にしっかり根を張っているあなたは、守るべきものがある人間の強さを知ることでしょう。


『純』です。ポジティブなあなたは、大切な人を守ることができるでしょう。
『治』です。暗い心を照らすことのできるあなたは、迷うことなく生きられるでしょう。
『挑』です。誰よりも輝くあなたは、大切な人を救うことができるでしょう。


どれだけ「大切」にこだわっているんだか、私。
どれだけ「守る」「生きる」ことに、こだわっているんだか。
かなり空しい思いに浸りながら、苦笑いせざるをえない。
この夏の勉強会を思い出して、この夏の苦しさを思い返して。

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名前の日本史 (文春新書)

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そう、私は言葉を愛する。私は言葉を恐れる。
勉強会で、今の自分の決心をどう一言で表すか。
長い時間考えたあげっく「諦めない」と言ったのに、
受け入れてはもらえなかった。それどころか、
「やり遂げる」と言い換えなさいと言われた。
それだけで否定された感じがする。
全てのエネルギーが玉と砕け散った気持ちがする。


やり遂げることが難しく、自分が挫けそうだから、自分に自信が持てず、
それでも捨てて逃げることが嫌だから、「諦めない」と言ったのに、
「諦める」という否定的な言葉が入っているから、駄目だと言う。
言い換えろという。それがポジティブシンキングというものなのだろうか。
「諦めない」の一言の裏に、何があるか知らないくせにと、
私は暗い陰性感情を転移せざるをえない。
「諦めない」ことを受け入れられず「やり遂げる」という
完璧を期す言葉を投げかけられてしまうと、一か零かしか選択肢がない。


中途半端ではやり遂げたことにならない。
いい加減になってしまう。
そこそこの出来では満足できない。
加減はいい加減では許してもらえない。満足できない。
その達成感が、完成度が、精密さがプロの証、大人の証明、
人と関わることの必須事項なのだとしたら、
今現在の私には、そんなもの要らない。


私に必要なのは、「やり遂げる」レベルの話ではなくて、
「諦めない」レベルのあがきだと、苦闘・苦悶だとわかってもらえないのならば、
許し、忘れ去り、つき物を落としたように悪魔祓いでもしたかのように、
過去を清算し、未来を望むことが正当な分析の結果の統合ならば、
そんなものは要らない。
忘れ去ることなんて出来ない。許して怒りを宥めることなんて出来ない。


自分の感情が不幸なものであっても、諦めたりはしない。
それを手放して自由になろうとは思わない。
お盆に地獄の釜の蓋を開けて、5年間の焼け付く思いを再確認した上は、
フラッシュバックするトラウマの塊を抱えつつ、
この場にいることを「諦めない」。
この場にい続けることを、「諦めない」
その延長線上に私の「やり遂げる」がある。


与えられた課題をこなす、宿題を仕上げる、紙に書いて、
人に話して、曝け出すことが、誰かに会ってみることが、
必ずしも自分の心の平安に繋がるとは思えない。
思いたくない。
だから、近寄らない。
望まれた、理想の「やり遂げる」を受け入れない。
自分の生活の中に、『諦めない』を刻み付けるだけだ。


私が何者かと、漢字一文字で表せなくてもいい。
癒しの言葉など今は要らない。
それは人から与えられたものであれば、自分には根付かない。
自分の中にあるもので無ければ癒せない。
だから今は、無理に『やり遂げる』の予定調和などに加わらない。
場を乱すような反乱分子・不穏な不協和音になったとしても、
その場を正当化するような「やり遂げる」にはならない。
なれない。


そんな私を、どう表しているというのだろう。
この占いの言葉たちは。

どう生きる 心の体操―諦めて、諦めない

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あきらめない人生 (集英社文庫)

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