Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

金剛山残り紅葉と太子温泉

本来は先週が身頃の筈だった紅葉、されど風邪っけでダウンして、
家の中でごろごろ。かろうじて約束していたハリポタの映画と、
娘の音楽部の合唱だけ見に、いや、聞きに出かけたものの、
長時間の外出はせず、なるべく屋内で過ごして、
乗り切ったそれからの1週間、研修・出張ウィーク。
昨日は授業参観と、盛り沢山の1週間を振り返ってみると、
職場で蜜柑や柿の差し入れを頂いて、それなりに励まされていたような。

  

  


さて、久しぶりに家族3人、ちょいとドライブしてみますか。
まだ行ったことのない金剛山、まだ紅葉は見られるかな?
とはいえ、大阪で一番高い山、金剛山。私の弱った足で登るにはちょいときつい。
おまけに途中の道の駅であれこれ野菜を買い込んでいたら、もうお昼だしね。
というわけで、もっと減量、いや、足底腱膜炎が痛くなくなったら、
改めて金剛山登山に挑戦しよう。今回は軟弱にロープウェィで。

  


それも頂上まで歩かないといけないので、頂上征服は断念。
今回は「ちはや星と自然のミュージアム」で過ごすことに。
残念ながら予想通り散り敷く紅葉を踏みしめての散策となった。
もとより金剛山自体は紅葉で有名というわけではない。
小学生中学生の耐寒登山は必ず金剛山だったので、秋の景色を見たことなぞない。
おまけに、学生ボランティア時代の冬季夜間登山(子供達とご来光を見るため)では、
アイゼンをしっかりつけて、闇から薄明の中をひたすら登る。
考えてみれば青々茂った金剛山や紅葉美しい金剛山など記憶に無かった。


乳飲み子を連れた家族連れ、デートらしい若い男女、
ロープウェイ利用は軟弱かと危ぶんでいたが、結構人気だった。
しばし冷たい空気を味わいつつ散策。この寒い落ち葉の道端で、
景色を眺めながらお弁当を広げる家族あり。
何て健全、一家で登山? 自然を満喫?
九十九折の散策路を怪しげに輝く赤い実。
後で調べたらマムシ草の実とのこと。本当の蛇でなくて良かった。


さて、しばし空の旅を楽しんで中腹まで来て見ればミュージアムは工事中。
中に入れないかと思ったら、大丈夫だったのでほっとした。
ちやは星と自然のミュージアムはアットホームでエコ博物館、
子どもも大人も楽しめるクイズをしながら、館内を一周。
(ちなみに76点でスタッフにお褒めの言葉を貰った)

  


星の観察、散策、工作、子供が自然に親しめるように、
色んなイベントもあることは以前から知っていたのだが、
何しろ遠い。電車で来るということは出来ない。
不便なバスを乗り継いで山を自力で登るか、ロープウェイで登るか、
そうしないと辿り着けないミュージアムなのだ。
ここが、不惑を過ぎて娘を得たかーちゃんの泣き所。
体力任せに動けないんだってばー・・・。(泣)

  
  

薪ストーブで体を温め、ぬくぬくしていたら、
娘はもっと歩き回りたいらしく、寒い外で、
辺りを眺めつつウロウロ・・・。
若いんだなあ、体力有り余っているのね。
かーちゃん、名残惜しく薪ストーブとお別れ。

  

  


おまけにロマンチックな紅葉どころか、展望台の風は吹きっ晒し。
体が持っていかれるか、耳が千切れるかと思うほど寒い。
頂上の寒さが偲ばれるというもの。
府民に愛されている金剛山だけれど、基礎体力の無い者には、
それなりに敷居の高い憩いの場なのだ。

  

  



さて、山の中で過ごすこと2時間余り、お腹も空いて来た。
手弁当を持ってこなかったのは、出先での楽しみ、
山の空気を味わいながら十割蕎麦を楽しむ為。

   
 
  


つなぎが入っていないためポロポロしないかと危ぶんだが、
凍えた体に、何とも言えぬほどあったかいお蕎麦の滋養が染み渡る。
このログハウスも薪ストーブで、いかにも山にやってきたなあとしみじみ。

  

  


部屋の中の調度も山の雰囲気満点、窓から見る川の上のテラス、
まだ少し残っている紅葉、車にも映えて何とも美しい。
ここでのんびり過ごしながら紅葉狩りを楽しみつつ遅めの昼食。

  

  


そして、もう少し足を伸ばしてもう一つの目的地、太子温泉へ。
実家の両親が毎年気に入って初詣をしている叡福寺
一時有名だった聖徳太子をモデルとした漫画、『日出処の天子』が好きな人には、
なかなか興味深いお寺。聖徳太子とその妻、そして太子の母君が眠るとされている場所だ。
別伝『馬屋子女王(ひめみこ)』の内容とも関連してくる、曰くありげな場所。

  


そこに何故か太子温泉という温泉があるのも知っていたのだが、
足を伸ばして家族で出向くこともなく、
(両親は若い頃からささやかな贅沢を好まず、温泉にさえも行かなかった)
私自身は自分の家族を持ってから、出掛けてみたい場所の一つではあった。
で、太子温泉。叡福寺よりしばし山手に遡ること、10分足らず。
比喩というほど山奥でもない天然温泉。太子君というキャラクターも。
地元の人向けなのか、昼間は高く夜は安くなる入浴料の設定。
何故か、出入り口にまでありがたい聖徳太子様の影が・・・。

  


湯量豊富なこの温泉、無色透明、匂いも味も無く、癖の無い泉質。
万人向けといえば万人向け、愛想が無いといえばそうかも。
太子町にはこのほか、太子の父上用命天皇陵、推古天皇陵、敏達天皇陵など、
歴史的ファンには嬉しい場所がある。訪れた際、太子温泉で疲れを癒すのも一興。
私たちは一風呂浴びて、金剛山金剛山の思い出と共に帰路に着いた。

金剛山 (ヤマケイ関西ブックス)

金剛山 (ヤマケイ関西ブックス)

金剛山周辺の花

金剛山周辺の花

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)