Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

光のルネサンス2010

大阪電気倶楽部の講演会に出向いた。今日は法学関係。
法律には詳しくないので、裁判員制度に関する資料を貰う。
それにしても、四方山話でそれから先はどうするんだと、
家人と話しながら帰る途中、今日は光のルネサンスの初日、
久しぶりに見て帰ろうかということに。
肥後橋から北浜までずっと歩いて、ロマンチックな気分。

    

  


淀屋橋、市庁舎に集まる人。大きなクリスマスツリー。
シンデレラにはなれなかったけれど、やっぱり憧れてしまうガラスの馬車。
ああ、娘にもこれを見せてあげたい。やれやれ。
2人きりで景色を楽しめば、家にいる娘のことばかり思う。

   

  


なかなか発光ダイオードで輝く馬を、うまく捉えるのは難しい。
そして、あちらこちらで輝く美しい飾りを見ながらそぞろ歩く。

  


市庁舎のロビーで暖かいスープやラザニアをつまみ、体を温める。
しかし、駅まで車で来ているかーちゃんは、
せっかくのほっとワインやお酒の類は飲めない。
とーちゃんとおとなしく、たこ焼きフォンヂュ(チーズが掛かっているだけ)、
つつきながらそこかしこ、天井に映る影など眺めて過ごす。

    

   


大阪のみおつくしの鐘の紋章を刻む壁を光が照らす。
滑らかな壁面に映り込む電灯の光の甘やかで柔らかな光。
1人で見るライトアップとは異なり、心温かに輝く明かりに、
ほっと過ごす土曜の宵。

  

    

  


家族連れがあちらこちらで写真を撮っている。
小さな子供の姿を見ると何となく胸が痛い。
今日の講演会は子供向けでは無かったから、連れてこれなかったけれど、
この光の饗宴は寒くても見る価値があったんじゃないかなと、
娘が傍にいないのことが気になって仕方がない。
ほら、娘の来年の干支のウサギ、ピーターラビットがそこに。

   

    

    


初日とて人出は少ないと思っていたら、ウォールタペストリーの前は長蛇の列。
見るのは諦め公会堂の方へ歩いていくと、今年からこちらも画像投影。
四季を彩る景色が公会堂を彩る。
あれまあ、白い壁でなくても最近のプロジェクターは立派ねえ。

    

    

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最初どんな風に画面が投影されているのかよく分からなかったが、
春夏秋冬を彩るとやっと分かった頃には、雪景色。
まるで本当に中央公会堂が大きなパレットになって降り積もる行きが、
少しずつ増えていくような、巨大アニメーション。

  

    


いつの間にか混雑し始め、なかなか行列は前に進まない。
例年より多いのか、私たちが知らない間に店が増えたのか、
小さな出店が立ち並び、美味しそうな匂いが漂ってくる。
電飾で飾り立てたクリスマス仕様の小船も数多く中之島を取り囲み、
動くイルミネーションとして川面を彩る。

   



家人と2人で歩きながら、最近思春期の入り口で気難しくなり、
自分の世界にどんどん入っ体ってなかなか出てこない、
それはちゃんとした成長であると分かっていても心なしか寂しい、
娘の話題中心になる。尾やというのは勝手なものだ。
どんどん離れていくのが当たり前だと分かっていても、
自分の身の内にあるはずだった存在の成長を、素直に認められない。
あちらこちらで素直にカメラに収まっている幼い子供の姿や歓声を聞くと、
こんな時期もあったよねえと懐かしみながら、そぞろ歩き。

    

    

  


あちらこちらの光の芸術。あれ、発想が夏の京都で見た景色と似ている。
あれは竹篭の中に蝋燭を入れるものだったが・・・。
クリスマスバーションとなるとこういうものか。
手を突っ込んで光る玉を取ろうとしたりする子もいる。

    

  

   


巨大な鹿! あ、クリスマスに付き物のトナカイ。
恋人たちに人気のハートのイルミネーション、
ディズニーのキャラクター。なぜか、因幡の白兎と夫婦神。
鳥取県の砂の芸術をアピールした砂のランプが個性的でかわいらしい。
地方も食べ物屋台ばかりではなく観光営業・宣伝に余念が無い。

  

   

  


異国情緒溢れるもの、ちょっとお澄ましの食べ物、B級グルメ
色んな屋台があって魅力的だったけれど、とりあえず老親の故郷宮城県
仙台から来た牛タン串焼きに舌鼓。

 
 


来年の干支のウサギが跳ねる姿にまたまた娘のことを思い出す。
ウサギを見れば娘、娘を思うとウサギ。
どんどん飛んで跳ねて遠ざかっていってしまう娘を思い、
センチメンタルになっている、かーちゃん何事ぞ。
子供を持つって楽しいばかりじゃないよと先輩から言われていた、
その時期に入ってきたことを日々実感しているだけに、
色々思い出してしまう、2人きりの光のルネサンス
初めてこれを見に来た時は親子3人だったのに。

  


勉強だ、宿題だ、音楽部の練習だと忙しいので、
自分の自由になる時間が欲しい。
のんびり家にいたい。そんな風に言われると、そうかもしれない。
自分だってそうだったのだから。
そんな娘の成長をあれこれ思いやりつつ、午後7時過ぎ、
右に左に分かれて帰った。

クリスマスの ふしぎな はこ (幼児絵本シリーズ)

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