Festina Lente2

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包丁で指を切る

急いでいる時に限って、研いだ包丁で親指切る。
一瞬ではあるが、かなりのスプラッタ。
バンドエイドの穴から血の珠が噴き出し、
勢いよく流れ出すのにはびっくり。
あ、血ってこんなに流れ出る物なのね。
血圧が高いから? アホなことを考えつつ、血止めを思案。
昔々の40年ほど前の救急箱には、血止めの粉という物があったが、
今から考えるに、あれは何だったのだろう?


へパーデン結節の痛みは波がある。
物凄く痛い時とそうではない時と。
しかし、痛みが弱くても上手く指が曲がらないのは困る。
曲がる・動くと思っていても、思うように動かない。
脳が覚えているのは今までの動きの記憶なので、
今現在どれほど指が動くか、どのような状態か、
それを把握しているわけではない。・・・全くもう。


そんなわけで「猫の手」の左手を添えて、
包丁を右手に料理をしようと思っていたら、焦っていたせいか、
手元が狂ってこともあろうに左手親指を切っていた。
そう、今日は夜から歓送迎会があるので夕食を作っていこうと、
いったん帰宅して大急ぎで下ごしらえをしていたのだ。


切ったところが深かったのか、指の傷はそれほど大きいと思わなかったが
血がなかなか止まらない。取りあえず流水でよく傷口を洗う。
しっかり指の根元を抑え、手首と二段階に止血、
大きめのバンドエイドを巻いたが、全く血が止まらない。
心臓より上に手を挙げて・・・と悠長なことをしていると、
ますます出かけられなくなってしまう。


伸縮性のある包帯を探し、幾重にも巻いて親指から手首まで
指が曲がらないように固定しておけばいいか。
こういう時自分で手当てするのは当たり前とは言え、難しい。
切ったのが左手で幸い、右手で包帯を巻いたが逆だったら大変だった。
そんなわけで、包丁を研いだ日に限って怪我をする。
情けない話。怠け者の節句働きの罰が当たったか。
普段やらないことをしようとしたからか。


歓送迎会などで外に出かける時、自分だけ飲み食いしてくるのは気が引け、
早めに帰宅し、食事を作るようにしていたのだが・・・。
却って突貫作業、忙しい仕事に疲れて帰宅し、
慌てて怪我をしてしまうようでは。
こんな小さな怪我が、日常生活の綻びとなる。


堤の蟻の穴ならぬ、白き包帯の左手を下げて、
お洒落して市内に出向くも何もあったもんじゃない。
諦めて、着脱しやすい服を着る。
痛みはまだまし。でもしなくてもいい怪我をしたこと、
されど、指の動きの思うようにならぬこと、
勘の鈍りつつある道具の扱いに、がっくりの午後。

救急処置「なぜ・なに」事典 外傷編 3 (「なぜ・なに」事典シリーズ No. 5)

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