Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

堺刃物祭り2013

(写真は全て大きくなります)
昨日連休中日(なかび)の記事。
せっかく帰阪したので境刃物祭りに久しぶりに出向く。
何年か前は包丁持参で研いで貰った。
その菜っ切り包丁は家人と関東で活躍中。
そう、以前記事にもしたが、持ち込みするとプロが包丁を研いでくれる。
なので一般家庭の主婦からその道の職人さんが、研ぎや柄の交換に訪れる。



柄の交換も、何種類も柄があってそこから包丁に合うものを選んでくれる。
材質によってお値段も違うようだ。
隣では包丁に龍の模様を彫り込んでいる。
見ているだけでも使うのは恐れ多いような豪華な包丁。


  

  

  

 


素晴らしい名のある包丁も展示、即売。料理にまつわるトークショー
地元グループの発表会の様相を呈する太極拳、チアリーディング等。
娘が所望したのは目の前で打ってくれる蕎麦。
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20090207


    

    


その他野菜や果物、魚の販売。(捌き方教室もある)
鉄砲伝来後の産業を支えた堺の刃物、古式鍛錬の刀鍛冶技術を再現。
今年は地元工業高校生も加わって、刀鍛冶の鋼を鍛える様子を見せてくれた。
一本の棒が次第に包丁の形になっていく過程。
「とんちんかん」の語源はここから来ていますよとのこと。
なるほど息が合わねば打つ位置もずれる、音も乱れる。
以前娘が参加した、鞴(ふいご)の係を思い出して懐かしくなる。


    

  

  

  


しかしなんと言っても本日の目玉はマグロの解体ショー。
途中から見学、次々に現れるでっかいマグロの頭、いわゆる兜割り。
堺の刃物が如何に切れるかという宣伝、捌く調理人の腕前の披露、
同時に目の前の魚の美味しい所、料理の仕方など、情報盛り沢山。



何しろにーちゃんは最新の機器を使って、部位の説明、拡大、
指先一本で画面を展開して、華やかなショーを繰り広げてくれる。
ハイテクマグロの解体ショー。
パソコンやアイパッド、こういう風に使う時代なんだなあ。
前回全く知らなかった堺刃物祭りの一面を見た。



でもって、競りに掛けるが如く、様々な「美味しい所」早い者勝ちで、
名乗りを上げてじゃんけんして、安くお買い上げ。
剥き身もカマもアラも、料理の仕方で如何様にも素晴らしい逸品。
みなさん、よくご存じなようで次々名乗りを上げていく。
活気のある景色に気圧されて、ちょっとだけ参加。
ああ、こうしてお買い物が増えていく。



地場産業を知って貰うためにあるビル、じばしん。
近隣の市の産業も紹介してくれているので、社会勉強。
住んでいても知らないこと、身近に見聞きしないとわからない事は多い。
機械の部品、食品、染め物、自転車、人口パール、ガラス細工、
様々な展示を眺めながら、地元の和菓子を頬張りしばし休憩。
小さな刃物、折り畳式でバッグやポーチに入るはさみ、
良く切れる爪切り、小物や鮮魚などあれこれ買い込み、
おまけして貰って、ささやかな戦利品に満足。


毎回趣向を凝らしているのだろうが、初めて来た時の蟹汁、
リンゴの皮むき大会への参加、手打ち蕎麦の美味しさ、
包丁を研ぐための砥石の種類の多さ、
刃物というより錐、彫刻刀。篆刻の体験コーナー。
あれこれ思い出が蘇ってくる。
娘は猫帽子の似合う、そう、まだ3年生だった。 
今や自分と肩を並べて歩く彼女は、春から中2だ。


自分で包丁を持ち、炒め物ぐらいは作って夕食を用意してくれる。
人参やジャガイモの皮むきはピーラーの方が早いが、
刻むのは包丁の仕事。今時、刃物を持たずに調理、
お茶はいれずに買って飲むものと思っている輩よりは、
応用の利く生活が出来るようになった。


自分の包丁、子供用包丁はとーちゃんと一著に関東にある。
娘が使っているのは、もう大人用の三徳包丁だ。
これからどんどん、「大人用」になっていく娘と過ごす、
連休中日、遅めのランチはイタリアン。


中トロ、ホタテ。夜はお刺身三昧、粕汁も作って豪華な晩ご飯。
でも、食後、家人は炬燵でフェイスブック三昧。
会話はないのか、家族の会話は?
それとも、今日の出来事、昨日の出来事をアップしたいのか。
かーちゃんはそんな暇もなく、家事に明け暮れて居るのだが。
(寄って記事が一ヶ月遅れアップに)

包丁大全 (ワールド・ムック 924)

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包丁を極める―日本刀に源流を持つ伝統刃物

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