Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

カモメとランチ

(写真は全て大きくなります)

山火事で焼けてしまった浜辺の木々、自然発火で燃え広がり、
人家にまで及ぶ大火事だったとか。
そんな自然の驚異も何処へやら、澄み渡る青空、心地よい風、
広がる海、そして、マーガレットリバーの河口。
カモメがランチのサンドイッチを狙ってくる。


  

  

  

  


澄んだ水は日の光を反射し、私の心を浄化するよう。
こんなピクニックは一生に一度だろう。
南半球の端っこ、人生で一番南極に近い場所で、
私は砂浜に寝っ転がっている。カモメと一緒にぼーっと空を見上げて。
日本に帰れば、こんな時間は決して持てまい。
今日一日は神様からのご褒美。
美しい景色をありがとう。

    

    

  

  


これが冬の海だっていうことが信じられない。日本の冬の海とは違う。
それとも、沖縄に行ったことはないけれど沖縄の冬はこんな感じ?
それほどの寒さを感じることもなく、空の青さを吸い込んで、
体の奥に光と風を吸い込むような時間。心は翼を広げたカモメになる。


    

  

  

  


浜辺は生まれ育った土地を思い出させる。
今はもう決して見ることが出来ない、臨海工業地帯の底に沈んだ大阪湾。
植物も似通ったものを見つけると、何となく切ない。
感傷は時を超えて異国の地でも降っては湧き、とどまらぬ。
物言わぬ景色は、微笑んでいるかのようだというのに。


   

   


風を受けながら、この地のリゾート地のアイスクリーム屋へ。
マスカルポーネ味、ウイスキー味のダブルで。
ミラーズという有名店らしい。
 

    

    

    

    

  


夕食は腕をふるった。正式のディナーとして蝋燭を灯し、
客人を招き、歓談。
若い人も老いた人も、灯火を見つめ祈り、語り、はしゃぎ、
デザートに舌鼓、別れのハグ。
Peace with you。
一期一会の夜となった。