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初京都マンガミュージアム

休日出勤代休日、初京都マンガミュージアム
京都まで出かけると往復5時間。
以前はそれほど疲れも感じなかったけれど、最近は辛い。
それでも観てみたかった「諸星大二郎原画展 不熟1970−2012」。


高校時代から読んでいる諸星大二郎
民俗学や神話、SFが渾然一体となってスリルとサスペンス、
もしくは伝奇もの、神話伝説の世界を彷徨うことができる、
そんな作風が気に入っている、その原画を見てみたいと思ったのが一つ。
そして、京都マンガミュージアムに行ってみたいと思ったのが一つ。
旧・龍池小学校跡地にある日本最大の漫画博物館、魅力的でしょ。


凛々しく可愛らしく」、竹宮惠子監修 原画´(ダッシュ)展示シリーズ。
常設展示の「100人の舞子展」、意外と知らない漫画家も多い。


そして本日の本命。「バレエ・マンガ〜永遠なる美しさ」。
大好きな山岸凉子竹宮恵子萩尾望都ちばてつや
懐かしい高橋真琴・藤井千秋、
花村えい子牧美也子・北島洋子・上原きみ子などひたすら見入る。
記憶の奥底に眠っていたあの作品、この絵柄が懐かしすぎる。


自分では一度も踊ったことのないバレエ、
小学校の時から漫画でしか見たことのないバレエ。
持っている知識は、みんな漫画から仕入れたバレエ。
憧れのバレエの世界が、様々な漫画家によって描かれ、
その作品の一つ一つに見知らぬ世界、国々、人々、音楽、振り付けを思い、
バレエを取り巻く人々の交錯する思い、切磋琢磨の厳しさ、
芸術への険しい道のり等々、胸躍らせた幼い頃。



特に山岸凉子の「アラベスク」「テレプシコーラ」と初めとするバレエ関連の作品群、
中学校から高校に掛けて読み続けた有吉恭子の「SWAN」等々、
煌びやかで美しい世界が、実は愛憎渦巻く「芸術の創造」への葛藤に満ち満ちていて、
自分の思い描く世界とのギャップが大きければ大きいほど、
作品世界への思い入れは強くなり…。
あの頃は若かった。若読みだからこそ、憧れることができたバレエの世界。


タイムトリップをしたような展示の数々。
そしてタイムトリップそのものの、昔の小学校跡地に立つこのミュージアム
圧巻のまんが収蔵量。
毎日でも通いたい場所だけれど、そうも行かない京都マンガミュージアム
また、来るよ。(2016 2/9 補足up)