Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

ダイビル外壁夜景と村野藤吾

思えば美術館や博物館を思春期から幾度も訪れて来たが、
建物や建築物は海外のものこそ執着して観光したが、
国内の神社仏閣ならばいざ知らず、近代建築に関しては鈍いばかり。
せいぜい明治村を見るぐらいが関の山だった私。
春の目黒区役所の村野藤吾建築ツアーが一つの節目だったかも知れない。
(→http://d.hatena.ne.jp/neimu/20130508から4日間の記事)


    

    

    

    


それまでもナカノシマ大学のお陰で、又は学士会の開催場所等で、
普段入られない見られない建物、近代建築に興味を持つようになった。
詳しい説明を受けて見学をすることを重ねると、何が見所でどこが素晴らしいか、
単なる鵜呑みではなく、自分なりに執着してしまう部分が在ることを意識する。
「こういうところに惹かれる自分」を、景色の写真を撮っている時より、
遙かに強く意識する。それは目に見える造形に刺激を受けるからだろうか。


    

    

    

    


夜の光、ライトアップの中で浮かび上がる不思議な姿。
奇妙な浮き彫り、決して日本ルーツではないデザイン、造型。
柱の向こうにモダンな店内、ガラスの向こうの世界とこちら側。
闇の中で交錯する景色の中で、軽く目眩。



        

     

     


美しい景色、自分の世界には属さない景色、自分の日常にはない景色、
非日常だからこそ強く惹かれる景色。
仕事では見られない景色、自分からは遠い世界にある景色。
夜景の、そのえも言われぬダイビルの佇まいに見入る。


        

        

    


ビルの横手には、可愛い小さな庭園がある。
クリスマスのせいなのか、普段からそうしているのか、
様々な色のライトがあちらこちらに仕掛けられ、
植え込みの草木に変化を持たせている。
それを堪能して帰宅の途につく。
11月13日のダイビルツアー記事はここで打ち止め。


東洋のマンチェスターから大大阪へ (大阪大学総合学術博物館叢書6)

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点景の演出―照明・家具・建具 (村野藤吾のデザイン・エッセンス)

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