Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

街で見かけたクリスマス飾り

娘が幼い頃はクリスマスツリーも飾ったが、保育園でも飾り、
小学校ではともかくも、水泳教室でも音楽教室でも、
至る所にクリスマスツリーがあって、
単身赴任先のとーちゃん宅には老母手作りのクリスマスリース
飾ったりしたこともあったけれど、最近はとんとご無沙汰。


  


捨てた覚えはないのだが、ものが溢れかえっている我が家は
きちんと整理整頓した途端に仕舞い込んだら
一体どこに行ったのか出てこないブラックホール
クリスマスツリーもご多分に漏れず、物置と化した
そこら中の部屋の片隅で埃を被っているに違いない。
そのまま、何年も過ぎていく。


  


雛祭りは豪華七段飾りの私のお下がりを、飾るスペースを確保するのが大変。
正月の鏡餅でさえも、床の間ではなくTVの上にスーパーの出物を、
ちんまり小さく飾る始末。文化の継承も何もあったものではない。
そんなわけで、ジングルベル商戦が華やかに盛り上がる日々、
友人達が送ってくれるアドベンドカレンダーの小窓を開ける以外、
クリスマスらしいクリスマスの飾り付けとは無縁の日々。


  


先日枕草子の勉強に出向いた上智大学のサテライトキャンパスは、
さすが、教会のお膝元だけあって、きちんと飾り付けがされていた。
1階の店では来年のカレンダーは勿論、クリスマスグッズ販売に余念がない。
カード、CD、その他諸々。ああ、こういうものに熱中した日々が懐かしい。
娘を連れて教会のクリスマスミサ、祈りの集い、楽しい行事、
クリスマスバザーなどに出かけた日々。


  


あっという間に遠ざかっていく。
巷の飾り付けを見る度に、過ぎ去る日々の速さだけを実感。
飾ることさえ面倒になっている自分。
節目をつけることさえ、煩わしく感じることさえある自分。
そんな自分の生活って何なのか。



こんな小さな島国まで、布教に遙々とやってきた
フランシスコ・ザビエルのような熱心さも理想もなく、
今日も1日が終わっていく。


クリスマス・カロル

クリスマス・カロル